Nasal Drug Delivery

当社の経鼻投与基盤技術は、
独自の粉末製剤技術と
投与デバイス技術からなる
Combination Technologyです

Expertise in Nasal Delivery

3D Nasal Cast Model

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米国のSatsuma Pharmaceuticals, Inc.は、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬(開発コード:STS101)の臨床第3相試験を2019年に開始することを発表しました

Satsuma Pharmaceuticals, Inc.(以下「Satsuma社」、カリフォルニア州)は、当社トランスレーショナルリサーチ(TR)事業の一環として、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬1)を開発するために、2016年に米国に設立された開発会社です。その後、Satsuma社は世界的なベンチャーキャピタルから第三者割当増資を受け、経鼻偏頭痛薬(経鼻ジヒドロエルゴタミン「以下、経鼻DHE」、開発コード:STS101)の臨床第1相試験を実施しておりました。

この度、Satsuma社は臨床第1相試験を完了し、STS101が速やかで安定した高い吸収を示し、良好な忍容性を有することが確認されたことを受けて、米国FDAとの会議を実施し、承認申請に必要な臨床第3相試験の主要項目について合意いたしました。Satsuma社は2019年第3四半期(米国基準、7月から9月)より臨床第3相試験を開始予定です。 

 

詳細についてはSatsuma社プレスリリースをご参照ください。

1)経鼻偏頭痛薬

米国における偏頭痛患者は3,900万人以上にも達しており、その市場規模は2017年の時点で約1,800億円にも及ぶと報告されています。本疾患は20~40歳代の比較的若い就労年齢層に多いことが特徴で、日常生活の中で不安の種となる頭痛に速効する薬剤の開発が強く望まれております。Satsuma社の開発化合物であるDHEは、第一選択薬であるトリプタン製剤が効かない患者にも有効ですが、市販のDHE点鼻剤(水溶液)は吸収が遅いために、効果発現までに30分ほどかかり、また薬剤吸収がバラつき易く確実な臨床効果が得られにくいという課題があります。Satsuma社のSTS101は、その臨床第Ⅰ相試験において、速やかで安定した高い吸収が確認されたことから、市場ニーズへの合致が大きく期待されています。