Nasal Drug Delivery

当社の経鼻投与基盤技術は、
独自の粉末製剤技術と
投与デバイス技術からなる
Combination Technologyです

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Satsuma Pharmaceuticals, Inc.が経鼻偏頭痛薬(開発コード:STS101)の開発状況を発表しました(2020年第1四半期報告)

Satsuma Pharmaceuticals, Inc.(以下「Satsuma社」、カリフォルニア州)は、当社トランスレーショナルリサーチ(TR)事業の一環として、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬(経鼻ジヒドロエルゴタミン、開発コード:STS101)1)を開発するために、2016年に米国に設立された開発会社です。

 

この度Satsuma社は、2020年第1四半期(米国基準、1月から3月)の決算を発表しました。

STS101の開発は、COVID-19パンデミックの情勢下でも、大幅なスケジュールの変更なく進めることが出来ており、臨床第3相試験(EMERGETM試験)のトップライン結果は計画通り2020年下半期(米国基準、7月から12月)に発表予定です。

また、Satsuma社は、2020年3月末時点で1億410万米ドル相当の現金、現金同等物及び有価証券を保有しており、2021年末までのSTS101のNDA申請に十分な資金を有することも発表されています。

 

詳細についてはSatsuma社プレスリリースをご参照ください。

 

1)経鼻偏頭痛薬

米国における偏頭痛患者は、約3,900万人おり、その市場規模は2017年の時点で約1,800億円にも及ぶと報告されている。本疾患は20 - 40歳代の比較的若い就労年齢層に多いことが特徴で、日常生活の中で不安の種となる頭痛に速効する薬剤の開発が強く望まれている。DHEは、第一選択薬であるトリプタン製剤が効かない患者にも有効であるが、市販のDHE 点鼻液剤は、吸収速度が遅いために効果発現までに30 分ほどかかり、また薬剤吸収がバラつき易く確実な臨床効果が得られにくい。本技術を応用したDHE 経鼻偏頭痛薬は、速やかで高い吸収が可能になるため、市場ニーズへの合致が大きく期待される。