Nasal Drug Delivery

当社の経鼻投与基盤技術は、
独自の粉末製剤技術と
投与デバイス技術からなる
Combination Technologyです

Expertise in Nasal Delivery

3D Nasal Cast Model

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Satsuma Pharmaceuticals, Inc.が経鼻偏頭痛薬(開発コード:STS101)の臨床第3相試験(ASCEND™試験)の患者登録の開始を発表しました

Satsuma Pharmaceuticals, Inc.(以下「Satsuma社」、カリフォルニア州)は、当社トランスレーショナルリサーチ(TR)事業の一環として、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬(経鼻ジヒドロエルゴタミン、開発コード:STS101)1)を開発するために、2016年に米国に設立された開発会社です。

 

この度Satsuma社は、STS101の長期の安全性及び忍容性を評価するために、米国における300例の偏頭痛患者を対象とした多施設共同非盲検試験(試験名:ASCEND™試験)の患者登録を開始したことを発表いたしました。Satsuma社は、現在進行中であるEMERGE™試験(2020年9月下旬または10月上旬にトップライン結果発表予定)及びASCEND™試験において共に良好な結果が得られれば、2021年第4四半期(米国基準、10月から12月)に米国食品医薬品局へ承認申請を予定しています。

 

詳細についてはSatsuma社プレスリリースをご参照ください。

 

1) STS101

米国における偏頭痛患者は、約3,900万人おり、その市場規模は2017年の時点で約1,800億円にも及ぶと報告されています。本疾患は20 - 40歳代の比較的若い就労年齢層に多いことが特徴で、日常生活の中で不安の種となる頭痛に速効する薬剤の開発が強く望まれている。ジヒドロエルゴタミン(DHE)は、第一選択薬であるトリプタン製剤が効かない患者にも有効であるが、市販のDHE 点鼻剤(水溶液)は、吸収速度が遅いために効果発現までに30分ほどかかり、また薬剤吸収がバラつき易く確実な臨床効果が得られにくい。当社の経鼻投与・製剤基盤技術を応用し、Satsuma社が開発中のDHE 粉末経鼻剤であるSTS101は、速やかで高い吸収が可能になるため、市場ニーズへの合致が大きく期待される。