Nasal Drug Delivery

当社の経鼻投与基盤技術は、
独自の粉末製剤技術と
投与デバイス技術からなる
Combination Technologyです

Expertise in Nasal Delivery

3D Nasal Cast Model

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Satsuma Pharmaceuticals, Inc.が実施した経鼻偏頭痛薬(開発コード:STS101) の臨床第1相試験において、良好な薬物動態、忍容性及び安全性の結果が得られたことを発表しました

Satsuma Pharmaceuticals, Inc.(以下「Satsuma社」、カリフォルニア州)は、当社トランスレーショナルリサーチ(TR)事業の一環として、当社独自の経鼻投与・製剤基盤技術を応用した経鼻偏頭痛薬(経鼻ジヒドロエルゴタミン、開発コード:STS101)1)を開発するために、2016年に米国に設立された開発会社です。

 

この度Satsuma社は、高用量STS101の臨床第1相試験において、全ての用量において良好な忍容性及び目標とした薬物動態プロファイルを示したことを発表しました。Satsuma社は、この臨床第1相試験の結果、及び進行中の臨床第3相長期安全性試験(試験名:ASCEND試験)の予備データを含む他のデータに基づき、臨床第3相有効性試験(試験名:SUMMIT試験)を開始しており、トップライン結果の公表は2022年下半期(米国基準、12月まで)を予定しております。

 

詳細についてはSatsuma社プレスリリースをご参照ください。

 

1)STS101

米国における偏頭痛患者は、約3,900万人おり、その市場規模は2017年の時点で約1,800億円にも及ぶと報告されています。本疾患は20 - 40歳代の比較的若い就労年齢層に多いことが特徴で、日常生活の中で不安の種となる頭痛に速効する薬剤の開発が強く望まれております。ジヒドロエルゴタミン(DHE)は、第一選択薬であるトリプタン製剤が効かない患者にも有効ですが、市販のDHE 点鼻剤(水溶液)は、吸収速度が遅いために効果発現までに30分ほどかかり、また薬剤吸収がバラつき易く確実な臨床効果が得られにくいことが課題となっております。当社の経鼻投与・製剤基盤技術を応用し、Satsuma社が開発中のDHE 粉末経鼻剤であるSTS101は、速やかで高い吸収が可能になるため、市場ニーズへの合致が大きく期待されます。